海岸線をどこまでも 本州一周(になるかもしれない旅) 千葉県南房総を踏破中    
◆第12+8日目(2008年8月17日)  木更津駅 〜 大貫駅


 夏も盛り、当然のことながら、暑い。もう若くもないのに、日中の炎天下、何時間も歩くのは自殺行為である。つまり、この季節は、当企画のシーズンオフであるが、真夏日が続く中、なぜか今日だけは千葉地方の天気予報は曇り、しかも予想気温は30度以下である。というわけで、久しぶりに足跡を延ばすことにした。今日は、木更津駅が出発地だ。神奈川県から木更津に行くのは、東京湾横断道路経由が一番早いので、横浜駅バスターミナル18番線でチケットを買う。天気予報のとおり、横浜は曇りというか小雨模様である。そんなわけで、今日の写真は全体的に暗いが、なにとぞご容赦いただきたい。

 1 横浜駅バスターミナル             2 横浜港とベイブリッジ
   

バスは、みなとみらいから高速に入り、ベイブリッジを渡る。川崎の浮島からはアクアラインで東京湾を横断だ。あっという間に干潟が見えて、袖ヶ浦バスターミナルに到着する。
 ここから木更津駅はすぐであった。               

 3 木更津市に入る                4 木更津駅東口
   



 西口から、港方面へ歩く。休日だが歩いている人は少ない。なぜか寂れた雰囲気である。

 5 木更津駅西口                 6 木更津港
   

 富士見大橋を渡る。前回来たときは中の島大橋から立派な橋が見えたが、実際に渡ってみると普通の橋だ。

 7 鳥居臨海公園                  8 富士見大橋から君津方面を望む
   

 逆に、ここから中の島大橋は特徴的な姿を見せている。

 9 富士見大橋から中の島方面を望む        10 冨士見大橋
   

 この埋め立て地も千葉県の例に漏れず、運河が旧海岸線の様相を見せている。烏田川というらしい。川沿いには、これまたご多分に漏れず、並木と遊歩道が続いている。人通りはないが歩くのは快適な道である。

 11 烏田川河畔の遊歩道             12 烏田川に係留されたボート
   

 橋の向こうは、誰が見てもそれらしく見える市役所と警察である。このあたりが木更津の行政の中心地ということか。

 13 市役所通り大橋からみた市役所と警察署    14 潮浜付近の烏田川
   

 やがて、ゴミ処理場や廃熱を利用したプール施設があらわれる。

 15 川沿いの松並木               16 木更津市クリーンセンター
   

 17 いきいき館(温水プール)          18 潮見橋
   

 あまり人は歩いていないが、公園のトイレで、地元のおじさんに声をかけられた。「釣りですか」と聞かれたので、「いえ、散歩です」と答える。「今日は涼しくていいね」などと話しながら、道が途切れたので対岸へ。

 19 潮浜歩道橋から木更津港方面を望む      20 潮見6丁目付近から君津方面を望む
   



 21 新桜井橋から君津方面を望む         22 ソニーイーエムシーエス
   

 なぜか、公共の歩道脇の敷地が、占領されて畑になっている。こういう不法耕地は、放置する行政にも責任があると思う。川沿いには、なぜか港湾用地とされている空き地があった。埋め立て以前は海岸に面した船溜まりだったのだろうか。
  
 23 畑になっている河畔の緑地          24 港湾用地とされている烏田川沿いの空き地
   

 ごらんのように川は泥で浅くなっているが、写真25のようにカニの楽園になっている。この小さな穴の一つ一つにカニが住んでいる。人の気配で急いで穴に隠れるのがほほえましい。

 25 カニの楽園                 26 浜ヶ谷橋
   

 浜ヶ谷橋で川沿いの道は途切れてしまった。仕方なく、内陸部の県道を行く。定食屋の前で、なぜか突然カツ丼が食べたくなり、つい店にはいってしまった。いつもは、時間がないので、コンビニおにぎりなどを歩きながら食べることも多いのだが...今日は時間的にも金銭的にも贅沢な昼食だ。(ってどんだけ貧乏なんだ?)

 27 浜ヶ谷橋から富津方面を望む         28 君津市坂田付近
   



 漁業協同組合の記念碑があった。ここがかつて海辺で豊かな漁業が営まれていた証拠である。

 29 坂田漁業組合解散記念碑           30 人見橋から小糸川上流を望む 
   

 人見橋で君津市から富津市へ入る。そういえば君津市はあまりインパクトのない町であった。市の中心部は、もっと内陸にあるらしい。人見橋からは、小糸川を下る。

 31 人見橋から小糸川下流を望む         32 小糸川左岸
   



 まだ、海沿いは巨大な埋め立て地が占有しているため、いつものとおり、運河沿いを歩く。

 33 新富津運河と君津大橋            34 新富津運河
   

 ここにも、内陸部と埋め立て地の緩衝地帯として運河沿いの緑地帯、公園が続いている。千葉県はこの都市計画がよほど気に入ったようで、市原から同じようなパターンが続く。おかげで、歩くのには都合がいいが、海が見えないのは残念である。

 35 新富津運河の屈曲部             36 市民ふれあい公園(富津津緩衝緑地)その1
   

 37 公園内のおおつ橋から新富津運河を望む    38 市民ふれあい公園 その2
   

 39 市民ふれあい公園 その3          40 市民ふれあい公園内の水路
   

 道の向こう側には大きなショッピングセンターが見える。この公園は、昔の海岸線に沿って東西に細長いが、かなり広く、スポーツ施設もあるため富津市民の憩いの場になっているようだ。

 41 市民ふれあい公園から見るジャスコ      42 君津臨海陸上競技場
   



 43 新富水路                   44 新富水路から青木橋を望む
   

 公園の道の脇の排水溝で大きなカニを見つけた。環境がいいのか、餌が豊富なのか、足を入れると10センチ以上ありそうだ。写真45を見ると共食いをしているようで、右のカニもその餌を狙っている。ここのカニはあまり人をおそれないらしく、かなり近くで撮影できた。図鑑を参照するとクロベンケイガニという種類らしい。残念ながら食べられないようだ。

 45 かなり大きいカニ              46 市民ふれあい公園 その4
   

 47 市民ふれあい公園 その5          48 市民ふれあい公園から対岸を望む
   

 49 市民ふれあい公園から総合社会体育館を望む  50 なかよし橋から南(内陸)方面を望む
   



 51 ゆうやけ橋                 52 ゆうやけ橋から君津方面を望む
   

 運河沿いに公園は続く。ゆうやけ橋というつり橋があった。確かに夕焼けを見るには良さそうな橋である。運河もなんだか海の気配が漂ってきた。

 53 ゆうやけ橋から富津岬方面を望む       54 新井橋
   

 公園がおわると、写真55のように、いかにも漁師町っぽい街並みになる。建物の中ではおばさんが魚の加工をしている。

 55 富津漁港手前の漁師町            56 東京湾に続く新富津運河終点
   

 やがて、富津漁港に着いた。かなり大きな漁港である。

 57 富津漁港の金毘羅大権現様          58 富津漁港
   

 漁師町らしく、おじさんがパンツ一丁で歩いている。漁港の隣にはなぜかメルヘンチックなカフェがあったが残念ながら閉まっていた。

 59 漁師のおじさん?              60 漁港に不釣り合いな?カフェ
   



 写真61から海岸に出ようとしたが、厳重な網が張ってあり海岸に出ることができない。漁港で埋め立て地がおわりここから富津岬の自然海岸となる。海岸は公共の財産のはずだが、漁協が、潮干狩り場ということで一般人を砂浜から閉め出しているのはおかしいのではないか。だいたい、今日は雨模様でしかも今は満潮なので、貝を捕る人はいないのだ。

 61 潮干狩り休憩所               62 富津岬北側海岸 その1
   

 公園の隙間から海岸に出る。砂浜は一面の緑である。写真65などあまりの緑色に芝生なのかと勘違いされそうなほどだ。富栄養化した海岸でよく見られるアオサの異常繁殖である。これだけの量があるのに、何とか利用できないものだろうか。

 63 富津岬北側海岸から君津方面を望む      64 富津岬北側海岸 その2
   

 65 富津岬北側海岸 その3           66 富津岬北側海岸 その4
   

 富津岬の先端にあるピラミッド型の展望台が見えてきた。コンクリート製のドームは、旧日本軍の遺構である。
 実は、富津岬を訪れたのは、今回で2度目だ。今日は天気が悪くきれいな写真もないので、回訪問時のレポートも見ていただくとわかりやすいと思う。このときは反対周りで岬にアプローチしている。

 67 富津岬北側海岸 その5           68 富津岬北側海岸の旧軍遺構
   

 このあたりで、雨が強くなってきた。このまま帰ろうかなどと弱気が顔を出すが、交通の便から言ってもここで引き返す意味はない。海岸で遊んでいる人は雨もあまり気にしていない。せっかくの限られた休暇だからか。車のナンバーを見ると結構遠くから来ているようだ。砂浜まで直接車が乗り入れられる海岸は少ないので、彼らにとっては貴重な場所だろう。

 69 富津岬北側海岸 その6           70 ジェットスキーの陸揚げ
   

 写真71はわかりにくいが左端の黒いジェットスキーから右のトラックの後ろまで続く、大きなトレーラーである。レジャー用としてはこれほど大きなトレーラーは初めて見た。アメリカ仕様だろうが、狭い日本での運転には気を遣いそうだ。写真72はジェットスキーで引っ張るゴムボートだ。2人乗りらしい。細長いバナナボートはよく見るが。

 71 大きいトレーラー              72 富津岬北側海岸 その7
   

 雨が強く、みんなテントの下に避難している。景色はよくないが、第一海堡が遠くに見える。

 73 富津岬展望台                74 富津岬先端
   

 岬の展望台は登らずに、北側の海岸に回り込む。晴れた日の展望台からの雄大な景色は、こちらで見ていただくことができる。



 写真76の場所では誰かが海で亡くなったのだろう。釣りかそれともサーフィンだろうか。

 75 富津岬南側防波堤 その1          76 慰霊の場
   

 岬のこちら側は、浸食が激しいらしく、コンクリート護岸とテトラポッドで固められているがしばらく行くと広い砂浜になる。布引海岸だ。

 77 富津岬南側防波堤 その2          78 富津岬南側海岸(布引海岸) その1
   

 79 富津岬南側海岸(布引海岸) その2     80 富津岬南側海岸(布引海岸) その3
   

 81 富津岬南側海岸(布引海岸)の砂       82 富津岬南側海岸(布引海岸) その4
   

 83 流木                    84 富津海水浴場 その1
   

 この海岸は海水浴場になっているが、雨でしかもこの遅い時間(午後4時)である。一組の親子連れがいるだけであった。

 85 海水浴場で遊ぶ親子             86 富津海水浴場 その2
   

 しかし、ライフセーバー達は、ちゃんと待機している。「親子連れが早く帰らないかな」と思っているかもしれない。

 87 富津海水浴場 その3            88 富津海水浴場のライフセーバー達
   

 89 富津海水浴場 その4            90 富津海水浴場 その5
   



 91 下洲漁港                  92 下洲橋から川名川河口を望む
   

 漁港を過ぎると、川名川をわたる。ここからは大佐和海岸というらしい。

 93 下洲橋から川名川上流を望む         94 大佐和海岸 その1
   

 写真96の先の地点で砂浜が途切れて進めないようなので、ここで岬の内陸側にはいる。

 95 大佐和海岸 その2             96 大佐和海岸 その3
   

 のんびりした、半農半漁の面影を残す雰囲気である。

 97 篠部地区                  98 篠部地区の道
   

 99 民家の納屋?                100 大貫駅
   



 午後5時を過ぎて、大貫駅に到着した。写真100のようなどこか懐かしい無人のローカル駅である。時刻表を見て驚いた。浜金谷まで行く列車は1時間待たなければならない。駅前は写真101のとおり何もない。仕方がないので、近所のスーパーに入り時間をつぶす。
 内房線も木更津、君津以南は本当のローカル線になってしまうことを実感した。

 101 大貫駅前                 102 浜金谷駅
   

 浜金谷駅も、大貫駅と同様のローカル駅である。道を下っていくと、やがてフェリーターミナルに着く。こちらの方がJRよりにぎやかだ。

 103 金谷港の土産物屋             104 フェリーターミナル内
   

 フェリーの運賃は、600円。横浜・木更津間高速バスの1500円に比べると安い。ただし、9月からは700円に値上げするそうである。さすがに船なので、座席は広々として快適である。もうすっかり空は暗くなっている。日暮の雨の出航はどこかもの悲しい。

 105 フェリー入り口              106 船室内
   

 107 フェリーから見た金谷港          108 フェリーから見た金谷港防波堤
   

 久里浜港につくとすっかり夜であった。が、無事に神奈川県に戻ってきたのでどこかホッとする。久里浜港からシャトルバスで京急久里浜駅へ着いた。

 109 フェリーから見た久里浜港         110 桟橋から見たフェリー
   

 盛夏だが、今日は涼しいという天気予報につられて出かけた。確かに涼しかったが、この企画では、初めての本格的な雨であった。やはり、天候に恵まれないと徒歩のロングトレイルは精神的にもつらい。
 今日は木更津市から君津、富津市にかけての埋め立て地の緩衝緑地帯と運河、そして特徴的な地形の富津岬を歩いた。最後はローカル線と短い船旅を楽しむことができた。いつものことながら、なかなかバラエティに富んだ行程であった。
 次回は、ますますローカルになっていく房総半島南下作戦がいよいよ本格化することになる。早く涼しくなってほしい。
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