神奈川県一周  湘南海岸を東へ        
第2日目(2006年3月26日)  江ノ島(小田急江ノ島駅) 〜 渚橋(逗子駅)



 弁天橋を渡って、江ノ島海岸に出る。



 ここは、夏場は大変なことになるが、普段は波がなく、ボードセーリング(ウィンドサーフィン)が多いところである。海岸には、このように石畳の歩道があり、対岸の江ノ島を見ながら歩くのも気持ちがいいものである。
 ただ、この歩道にセールを広げるのは通行のじゃまなのでやめてほしい。右の写真のとおり、ここにモスク風の建物があるのだが、これはイスラム教とは関係なく、ただの公衆トイレである。

 1 片瀬海岸から腰越方面を望む          2 イスラム様式のドーム?
   

 いつもにぎやかな喧噪をぬけると、すぐに腰越漁港につくが、此処はもう鎌倉市である。印象的な倉庫があったが漁具が入っているのだろうか。

 3 ファミレス街    4 腰越漁港       5 漁港の倉庫
    

 坂を上りきると小動神社である。神社の裏に眺めの良い展望台があるのだが、今日は工事中のため入れなかった。

 6 小道神社                   7 神社解説板
   

 今度は坂を下ると、再び小さな漁港がある。観光地のど真ん中にあるのになぜか昔からの漁村といったひなびた雰囲気が残っている不思議な空間だ。

 8 小さな漁港                   9 番屋
   

 ここからは、七里ヶ浜である。漁師さんの奥さん?が波に打ち上げられた海藻を採っている。

「ここは知床半島かよっ」

と思わずつっこみたくなる光景だ。七里が浜は、波が入るため、サーフィンのメッカとなっている。距離は七里あるようには見えないが....。

 10 海藻を拾うおばさん達            11 七里ヶ浜
   



 海を見下ろす場所に、パブロバ記念館がある。いや、正確にはもう閉館してしまったので、あったというべきだろうが、印象的な洋館である。確か記念館になるときに建て替えられたはずだが、昔の古い建物は私の子供心にも強い印象を残していた。
 後から知ったことだが、なんでも、エリアナ・パブロバという人が鎌倉にバレエスクールを開設したのが、日本のバレエの基礎となったそうで、ここは日本バレエ発祥の地なのである。遠い昔、海の見えるレッスン場で少女達がパブロバ先生からバレエを教えてもらっていたとは、まるで、映画のワンシーンのようである。
 駐車場ではたまたまフリーマーケットをやっており、にぎわっていた。

 12 旧パブロバ記念館             13 フリーマーケット
   

 七里ヶ浜といえば、映画やテレビでもよく登場する江ノ電ははずせないので、一応写真を載せておこう。鎌倉高校前駅は、正面が海なので、よく別れや旅立ちのシーンに使われている。

 14 江ノ電

 地下道を抜けて、山側に寄り道をしてみる。坂を上ると鎌倉プリンスホテルであるが、今回は時間がないので、ココに泊まるのはやめて、写真だけにしておこう。ちなみに、私の場合はいつも時間がなく、この高級ホテルに泊まったことはいまだかつてないので、感想が書けないのが残念である。

 
別に値段が高いから泊まったことがないということではないから念のため。

 15 鎌倉プリンスホテル             16 七里ヶ浜住宅地 その1
   

 この坂道をさらに行くとこのように、歩道というか商店街というかおしゃれな場所に突き当たる。たまたま、桜まつりで人が結構出ていた。
 この七里ヶ浜住宅地は、県内でも代表的な高級住宅地であり、確か、元県知事も住んでいたはずである。

 17 七里ヶ浜住宅地 その2           18 海へ向かう道
   

 さて、この写真18の風景をかなりの人が見たことがあるはずである。ここも、映画やドラマの撮影にやたらよく使われる場所である。ドラマの最終回で「ヒロインが外国に旅立つ」なーんていう別れのシーンでは、彼女は、トランクを下げてこの坂を海に向かって歩いていくのだ。たいてい、ここでエンディングロールが入る。
 私などは、この後、七里ヶ浜駅から江ノ電にのって藤沢から大船に出て、さらに成田エクスプレスで成田空港まで行き、外国に行くのか...、今日は大変だな、などとよけいな想像をしてしまうが、

もちろん
ヒロインにとっては大きなお世話である。

 たぶんヒロインは写真19のような、オシャレな建物に住んでいたのだろう。ところで、ロンディーノの建物、昔は青っぽくなかっただろうか。

 19 海岸の家                  20 ロンディーノ
    



 やがて、前方に稲村ヶ崎が近づいてくる。写真22は、稲村ヶ崎からの絵葉書的構図であるが、残念ながら、今日は富士山は見えない。

 21 稲村ヶ崎                 22 稲村ヶ崎から江ノ島を望む
   

 稲村ヶ崎の有名な故事については、浅学の私が書くよりも、そのまま載せた方がよいだろう。よく読めないかもしれないが、教科書にも書いてあるくらい有名だと思うので、以下省略する。

 23 稲村ヶ崎解説板

 で、新田義貞になった気分で海岸に降りてみたがごらんのとおり、引き潮でわたれるかどうかはわからない。
 ちなみに、同じ事を考える人が多いらしく、ここには大きな立入禁止の看板があったので、

くれぐれも新田義貞を真似て一人で鎌倉に攻め上らないようにしてほしい。

 24 立入禁止の看板     25 稲村ヶ崎の岩場
     

 稲村の切り通しを越えると、旧鎌倉市内である。なぜかアメ車の姿が...。
 稲村ヶ崎を鎌倉側からみると写真27のような感じではたして向こう側から攻め込めるかどうかは微妙である。

 26 切り通し                  27 鎌倉側から見た稲村ヶ崎
   

 ここからは、由比ヶ浜で、快適なタイル張りの遊歩道が続く。
 写真29のとおり、ここにちょっとした公園があるが、ここの水道には思い出がある。海の帰りには毎回、この蛇口にホースをつないでシャワーの代わりにしていたのだ。水道は20年前と同じ場所に健在であった。なつかしい。

 28 由比ヶ浜を望む               29 公園の蛇口
   



 由比ヶ浜は、波がないため、ボードセーリングとディンギーが盛んである。
 この浜には、海草がたくさん打ち上げられているが、なぜか妙なものも多い。海でハクサイはないだろう。写真31は、ウツボ?のなれの果てだろうか。カラスもさすがに恐ろしい頭の部分は突つかなかったらしい。32はアワビの密漁者のフィンだろうか。

 30 ハクサイ                  31 ウツボ?の死骸
   

 やがて、滑川の河口に着いた。どうやって渡ろうか、しばらく思案したが、犬が渡っているので負けじとチャレンジした。

 32 フィン                   33 滑川河口を渡る犬と少年
   

 ここで、謎の3人組に遭う。この3人の若者、ただ者ではなかった。写真34を見てほしいのだが、カイトが3つきれいに並んでいるのがわかると思う。これは並べたものではない。縦横無尽に三つのカイトが空を舞った後、ものすごいスピードで、ぴたりと並んで着地するのである。一目で恐ろしいほどのテクニックの持ち主であることだけははっきりわかった。

 34 カイトの達人                35 ボードセーリングスクール
   

 しばらくすると、材木座で、そろそろ由比ヶ浜も終わりである。ここには、和賀江島という史跡があるが、これも有名なので、説明書きを読んでいただいた方が話は早い。
 和賀江島(嶋?)の碑もある。この浜は材木座海岸といって、いつもにぎやかだが、今日もボードセーリングのスクールをやっていた。セールとヨットの後ろに見える浅瀬のようなところが和賀江島。

 36 和賀江島解説板

 37 和賀江島の碑                38 逗子マリーナ その1
   



 材木座を抜けると、埋め立て地が広がっているが、ここは泣く子も黙る全国的に有名な高級リゾート施設、逗子マリーナである。

 39 逗子マリーナ その2


 当然週末にココにくるのはお金持ちで、駐車場には外車が並んでいるが、一方で作業服を着たおじさん達が働いているのをみて、格差社会という言葉が頭に浮かんでしまった。
 ここには、高級マンション、マリーナの他、テニスコートやレストラン、結婚式場もあり、湘南へのあこがれといったイメージを見事に具現化している。

 40 マンションを管理するおじさん達          41 リビエラエントランス
     

 もちろんこのロケーションなので、CM、ドラマ、映画と撮影に引っ張りだこだ。撮影用の料金表まである。誰でも、たいてい一度はこの景色を画面の中で見ているはずだ。

 42 リビエラ


 逗子マリをぬけて対称的な雰囲気の小坪漁港に出る。と、なぜか外まで大にぎわいの定食食堂があった。何か秘密があるに違いないが、残念ながらここで並んで食べている暇はない。ゆ○○食堂という屋号なので、興味のある方は、小坪、食堂というキーワードでgoogleしてみるとすぐわかるはずである。
 ここから、海岸沿いは断崖絶壁らしいので披露山に登る事になる。坂道を上るとそこは別世界、そう、有名な披露山庭園住宅である。

 43 ゆ○○食堂                 44 披露山公園住宅全景
   

 田園調布松濤とは高級住宅の数では負けるかもしれないが、質ではおそらく日本一高級な住宅地だろう。この住宅地には、いわゆる庶民の家はおろか、コンビニも商店も一軒もない。そこが田園調布との違いである。住人の顔ぶれもすごい。お茶のCMにでている日本トップ女優のNMさんとワイルドな先生役が得意な俳優のTSさん夫妻、ソニーの元社長のO氏、苗場や逗子マリでコンサートをするUことYMさんや、昔「さよなら、さよなら」と歌っていたKOさんなど超大物ミュージシャンも住んでいるという噂だが、ここから東京に仕事にいくのも大変だろうからセカンドハウスなのかもしれない。恐るべき豪華さのセカンドハウスである。その豪邸のいくつかをごらんいただきたい。

 45 披露山公園住宅 その1           46 披露山公園住宅 その2
   

 47 披露山公園住宅 その3           48 披露山公園住宅 その4
   

 49 披露山公園住宅 その5           50 大崎公園入り口
   

 さて、披露山庭園住宅の一角から続く道を行くと大崎公園があるが、ここは、絶景である。
 隠れた穴場デートコースとして是非おすすめしたい。ここで、海をみながら「いつかはこの披露山の豪邸に住んで、二人で幸せに暮らそうね。」などとささやけば、おそらく男のあなたは潤んだ視線で見つめ返されるはずだが、下手に約束して


後年嘘つき呼ばわりされないように注意してもらいたい。

 まあ、土地に5億、建物に4億、維持費と固定資産税に年間5千万ほどみておけば十分だろう。ちなみに、大崎公園に駐車場はないので、披露山公園にとめて歩いてくるか、路上駐車するしかないが、

豪邸の住人から警察に通報されるおそれがあるので後者はお奨めしない。

 披露山庭園住宅の上、さらに高台にあるのが、披露山公園で、猿や小動物がいて家族連れでにぎわっている。ちなみにこの展望台の円形の土台部分は、砲台の跡だそうである。

 51 大崎公園から見た逗子マリーナと江ノ島    52 披露山公園
   



 ここから、また海岸に降りるためハイキングコースをたどる。なかなか、感じのいい小径で、山の中といった雰囲気だ。
あっという間に海岸に着くと、お寺があった。ここから、逗子湾沿いを歩く。

 53 披露山から海岸へ下りる山道         54 浪子不動
   

 逗子湾は、鎌倉の由比ヶ浜とちょっと似た雰囲気で、やはり波がないため、風系のマリンスポーツが盛んである。今日はレースをやっているようだ。
 逗子湾は田越川で終わるが、ここはなかなか夕景が見事らしい。なお、太陽の季節もココで始まったと都知事はおっしゃっているが、確かに石原兄弟は逗子に住んでいたとどこかに書いてあったような気がする。

 55 逗子海岸                  56 逗子八景の解説板と田越川
   

 57 太陽の季節の碑               58 渚橋から河口を見る
   

 今日もだいぶ歩いて少し疲れたので、休憩することにした。というよりも、最初からここを目指してきたようなものである。この逗子海岸のはずれにあるデニーズは、私が、世界で一番好きなデニーズである。その理由は、写真60を見ていただければ説明を要しないだろう。これほどのロケーションの土地をよく確保できたものだ。

 59 デニーズ逗子店               60 デニーズからの眺め
   

 疲れた体でテラスに座り、夏の夕日を見ながら飲むビール(飲酒運転はいけません)は最高だが、皆さん考えることは同じで、夏休みや休日の夕方には、たいてい満員である。さて、まだ寒いせいか、テラスには誰もいなかったので、一人カウンターでコーヒーを飲んだのだが、ここで奇妙な事件に遭遇した。私の隣に、一人の中年男が座った。しばらくすると、店の責任者らしき人がやってきて、「今朝も来ましたね。代金を払ってください。」と強い口調で言うではないか。驚いてその男を見ると、手提げ袋をたくさん足下に置いており、ややくたびれた...とはいってもホームレスといった感じでもない服装である。この男は「いや、知り合いが払ったはずだ」などと言い訳をしていたが、やがて、姿が見えなくなった。このあと、この無銭飲食男は二度と戻ってこなかった。その男が飲んだコーヒー(料金は払ったのか?)と、置きっぱなしだった荷物を、店員さんに気づかれないようにそっと撮った写真が61と62である。
 この男、栄養をつけるためか、ミルクポーションを3つも使っている。5つもある荷物の中身は、ただの新聞紙にしか見えないが、これで寒さをしのぐのだろうか。だとすれば、今夜はどうするのかなど、謎はつきない。

 日本広しといえども、今まで、無銭飲食男の実態を現場写真付きでココまでリアルに迫ったルポタージュはないと思う。(いつから、ジャーナリストになったんだ??)

 61 無銭飲食男が飲んだコーヒー         62 置いていった荷物
   

 もう一つ、このデニーズで、不思議なできごとがあった。私の斜め前のテーブルで、若い女性が壁を背にこちら向きに座っており、向かい合って、そう若くはないが中年とも言えない男性が座っている。したがって、こちらからは男性の背中しか見えない。なぜ、注目したかというと、この女性が、世の男だったら100人中101人が思わず見とれてしまうだろうほどとんでもなく美しかったからである。最初は、お金持ちの青年実業家と正統派お嬢様系美女という普通の(って普通じゃないか?)カップルに見えたので、正直うらやましい男だなどと思っていたが、どうも様子がおかしい。男性の顔は見えないが、女性はちっとも楽しそうじゃないのである。会話も少ないようだ。そのうち、男性はノートパソコンを広げて何か作業を始めてしまった。お金儲けの仕事だろうか。女性は手持ちぶさたで不機嫌そうである。美貌やお金があっても世の中なかなかうまくいかないもんだ、ざまみろ、世の中そんなに不公平じゃないんだなどと、少しうれしくなった自分が、今思うと恥ずかしい。

 後から考えると、この女性はモデルか芸能人で、男性はマネージャーだったのかもしれない。皆さんにもこの女性を見ていただきたい気持ちでいっぱいだが、残念ながら、写真は撮らなかった。私も分別ある社会人である。そこまで危険を冒す理由はない。
(注:2009年9月28日をもってデニーズ 逗子店は閉店になった。)
 ここからは、情緒ある橋を見ながら川沿いに逗子駅まで向かった。

 63 富士見橋                  64 逗子駅
   
   

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