相 模 川 探 訪　　　　　　　　　　　　　　 　山中湖を源流として相模平野を潤し相模湾に注ぐ神奈川県を代表する一級河川 ◆第１日目（2007年9月16日） 相模川河口〜相模三川公園（海老名市上郷）　 　これまで神奈川県のいろいろな川の河口から源流までを紹介してきたが、何かが足りないと思われる方も多いと思う。 　そう、それは、大物、神奈川県の母なる川 「相模川」 である。神奈川県民の使う水道や農業用水は圧倒的にこの相模川に頼っているのだ。 　この川についてこれまで触れてこなかったのは、ひとえに踏破するのが並大抵ではない大河だからである。何しろ、流域が甲斐の国にまで及び、長さが１００ｋｍ以上もある。 　空からの写真を見て欲しい。源流は山梨県富士山麓の山中湖周辺であるが、富士山の水を集めて北上、大月あたりから東に向きを変えて深い谷を刻み、ダム湖を経て相模原台地を削り、今度は真っ直ぐ南下して広大な相模平野を形成する。最後に、神奈川県中央南部の湘南海岸で、相模湾に注ぐという、そのスケールの大きさがおわかりいただけるだろう。丹沢山地を丸ごとすっぽりと包み込んでいるといってもいい。 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　google map より転載・加筆 　しかし、いつまでも逃げているわけにも行かない。世間がこれ以上相模川を放っておくのを許さないからである？？。 　ここに、このサイト 放浪神奈川 における 神奈川県一周 につぐ大プロジェクト 相模川探訪 を決行することに相成った。何日かかるかはわからないが、いつかはやらなければならないのだ。 　前振りが大げさになったが、そんなわけで水源シリーズ第９弾は、相模川である。 　スタートは湘南海岸、平塚市と茅ヶ崎市の境だ。右岸の平塚側から遡ることにする。茅ヶ崎側はゴルフ場になっているため、立ち入ることができない。このあたりは、神奈川県一周でも紹介しているのでみていただくとして．．． 　潮風が吹き抜ける、広々とした河口に立つ。台風の影響か、川の水は濁っている。今日も暑い日で、まだ、夏の残照をたっぷり残している。 　　１ 相模川（馬入川）河口から相模湾を望む　　　 　　　　　２　湘南大橋（国道１３４号線） 　　　 　平塚漁港は相模湾に面した新しい港ができているが、川をさかのぼったこの旧い港の方がよく使われているようだ。なぜか、ほっとするような懐かしい風景。 　３　平塚漁港（須賀港）全景（パノラマ） 　 　　４　平塚漁港（須賀港）の松林　　　　　　　　　　　　　５　東海道線鉄橋、馬入橋方面を望む 　　　 　まだ、このあたりは川幅が広く、海の入り江といった雰囲気。しばらく遡上すると、東海道線と国道１号線が見えてくる。 　東海道線の鉄橋は写真７のように３本かかっており、４本の線路つまり複々線である。昔はオレンジと緑だった湘南電車も、今は銀色に光っている。 　　６ 　ＪＲ東海道線鉄橋その１　　　　　　　　　　　　　７　ＪＲ東海道線鉄橋その２　 　　　 　　８　馬入橋（国道１号線）　　　　　　　　　　　　　　　９　馬入水門 　　　　 　東海道を越えるとホテルと教会風の結婚式場が見えてくる。なかなか絵になる美しい場所で思わずたくさん写真を撮ってしまった。 　　１０　ホテルサンライフガーデンその１　　　　　　　　　１１　ホテルサンライフガーデンその２ 　　　 　　１２　ホテルサンライフガーデンその３　　　　　　　 　　１３　ホテルサンライフガーデンその４ 　　　 　　１５　ホテルサンライフガーデンその５　 　１６　ホテルサンライフガーデンその６　　　　　　　　　　１７　ホテルサンライフガーデンその７　 　　　 　教会越しに相模川が見える。新婚カップルは、式の日にこの川を眺める余裕はあるだろうか。 　　１８　ホテルサンライフガーデンその８　　　　　　　　　１９　ホテルサンライフガーデンその９　 　　　 　　２０　ホテルサンライフガーデンその１０　　　　　　　　２０　ホテルサンライフガーデンその１１ 　　　 　２１　ホテルサンライフガーデンその１２　　　　　　　　　２２　ひらつかアリーナ　その１ 　　　 　ホテルから、堤防にあがると、馬入の渡し跡である。毎度おなじみ、現地の解説板によるリアルなうんちくをどうぞ。 　２３　馬入の渡し跡解説板　 　今では、写真２５のとおり、馬入の渡し跡には渡し船ではなくプレジャーボートと車が並んでいる。 　　２４　馬入の渡し跡の碑　　　　　　　　　　　　　　　　２５　現在の馬入の渡し跡付近 　　　 　　２６　馬入の渡し跡解説板の浮世絵　　　　　　　　　　　２７　ベルマーレサッカー練習場 　　　 　ひらつかアリーナは体育館だが、まだ新しくて、銀色のＵＦＯのような形をしている。その近くには、サッカー場、カート場、ジェットスキーコースがあり、スポーツのメッカでもある。 　　２８　ひらつかアリーナ　その２　　　　　　　　　　　　２９　Ｆ１−ＤＲＥＡＭ　平塚 　　　 　　３０　ジェットスキーコース　　　　　　　　　　　　　　３１　馬入水辺の楽校　　 　　　 　馬入水辺の楽校という公園がある。相模川の自然と子供たちが直接ふれあえる貴重な場所だ。当日は、撮影をやっていた。ローカルＴＶらしい。 　３２　馬入水辺の楽校　風車 　風車の動力で井戸から水を汲み上げている。手押しポンプ式の井戸もあった。 　　３３　馬入水辺の楽校　風車の井戸　　　　　　　　　　　３４　馬入水辺の楽校　手押しの井戸 　　　 　　３５　馬入水辺の楽校　草原　　　　　　　　　　　　　　３６　湘南銀河大橋　遠景 　　　 　やがて、銀河大橋が見えてくる。ごらんのとおり、非常に美しい橋だ。交通量も多くない。 　３７　湘南銀河大橋　近景　　　　　　　　　　　　　　　　３８　湘南銀河大橋　橋上 　　　 　３９　湘南銀河大橋から下流を望む　　　　　　　　　　　　４０　相模川右岸下水処理場 　　　 　さらに数キロ遡ると、神川橋である。昔、ここにも渡しがあったそうだ。 　４１　神川橋を望む　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４２　田村の渡し跡 　　　 　４３　田村の渡し跡解説板　　 　４４　八坂神社　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４５　魚族供養碑 　　　 　寒川取水堰は水道用水を取水しているが、水はまだ濁っている。 　　４６　寒川取水堰　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４７　環境衛生センターの煙突 　　　 　神川橋から戸沢橋の間は、堤防の下に美しい遊歩道が設けられていて、暑い日差しを遮ってくれた。下水道管の幹線が下に埋まっているらしい。 　４８　新幹線鉄橋　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４９　平塚市大神付近の河畔の小径 　　　 　　５０　戸沢橋から上流、厚木市街を望む　　　　　　　　　５１　玉川合流地点 　　　 　　５２　相模川に合流直前の玉川　　　　　　　　　　　　　５３　相模大堰方面を望む 　　　 　川辺の公園で、この子は空に向かって腕を伸ばし、何を思っているのだろうか。 　　５４　相模川ほほえみ広場　その１　　　　　　　　　　　５５　相模大堰下流の水道橋 　　　 　　５６　相模川ほほえみ広場　その２　　　　　　　　　　　５７　相模大堰 　　　 　ここまでの河川敷には数多くの野球やサッカーグラウンドがあったが、その多くは先日の台風で荒れてしまい、使えなくなっていた。その分、静かではあるが、練習ができない子供たちにとっては、つらいだろう。 　　５８　相模大堰上流の舟溜まり　　　　　　　　　　　　　５９　少年サッカー場 　　　 　いよいよ、厚木市街に入ってきた。写真６２の場所が昔の厚木の中心である。 　　６０　小田急線鉄橋　　　　　　　　　　　　　　　　　　６１　相模大橋・あゆみ橋遠景 　　　　 　　６２　烏山藩厚木役所跡の碑　　　　　　　　　　　　　　６３　相模大橋 　　　 　あゆみ橋もまだ新しく、美しい橋である。歩いて渡っている人も結構いて、川が生活に溶け込んでいる。 　　６４　あゆみ橋　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ６５　あゆみ橋橋上 　　　 　川幅は広いが、流れははっきりとわかり、河口とずいぶん異なってきた。ここで、あゆみ橋を渡り、左岸の海老名市側に移動する。 　　　６６　あゆみ橋から上流を望む（パノラマ） 　　 　丹沢の東斜面の水を集めた中津川、小鮎川がここで合流する。 　　６７　中津川合流地点　　　　　　　　　　　　　　　　　６８　河畔公園その１　 　　　 　河畔公園ではバーベキューが楽しそうであった。ここから、相模三川公園へは、豊かな緑に包まれたとても気持ちの良い遊歩道がある。 　　６９　河畔公園その２　　　　　　　　　　　　　　　 　７０　相模三川公園に向かう遊歩道　その１ 　　　 　 ７１　横須賀水道橋　　　　　　　　　　　　　　　　　　７２　相模三川公園に向かう遊歩道　その２ 　　　 　　７３　相模三川公園に向かう遊歩道　その３　　　　　　　７４　さくら橋 　　　 　やがて、本日の目的地である相模三川公園に到着。この公園はまだ新しく、子供が遊ぶ施設があり、鳩川で川遊びもできるため、家族連れがたくさんいた。相模川と丹沢の眺望もすばらしい、大変美しい公園である。たぶん夕日もきれいだろう。 　　７５　相模三川公園　その１　　　　　　　　　　　　　　７６　相模三川公園　その２　 　　　 　　７７　相模三川公園　その３　　　　　　　　　　　　　　７８　相模三川公園　その４ 　　　 　厚木駅まで歩いて、帰途についた。大河の河口から中流まで、美しい景色と歴史を堪能した楽しい１日であった。 　NEXT　◆相模三川公園（海老名市上郷）〜小倉橋（城山町川尻）　　　 　　　　　　ご意見・感想はこちらまで