相 模 川 探 訪

  山中湖を源流として相模平野を潤し相模湾に注ぐ神奈川県を代表する一級河川
◆第6日目(2007年11月24日)     大月駅(大月市)〜都留文科大学前駅(都留市)


 相模川の6日目である。いよいよ、大月を過ぎて、源流域の富士山に近づいてきた。ここから相模川の向きが変わり、南方向に遡上して源流の富士山麓をめざしていく。2日間連続の長距離歩行で足が重い。
 いつものとおり、八王子駅から中央線の河口湖行きホリデー快速3号に乗る。前回乗ったのは1号であるが、混んでいたので、今回は、時間は遅いが座れそうな3号にした。案の定、空いている。10時頃に大月駅について歩き始める。大月駅には意外とたくさんの人がいた。



  1 大月駅                       2 大月駅全景
   



  3 大月市昭和橋付近                  4 新大月橋から上流を望む
   

 大月市街の北を流れる相模川は、ここ花咲地区で笹子川と合流する。水量は大分減りそうだ。

  5 新大月橋から下流の笹子川合流地点を望む       6 大月橋から上流を望む
   

 甲府方面に通じる国道20号線、JR中央本線はここで相模川を渡り、お別れとなる。

  7 大月町花咲地区から大月橋を望む           8 桂川大橋
   

  9 桂川大橋から下流を望む               10 桂川大橋から上流を望む
   

 やがて都留市に入る。田野倉地区では、写真のように、ダイナミックに岩を浸食する相模川が見られる。

  11 都留市田野倉付近 その1             12 都留市田野倉付近 その2
   



  13 大輪橋から下流を望む               14 大輪橋から上流を望む
   

 舟場橋にはベンチが設置され、紅葉や小さな滝もあってなかなか良い雰囲気である。

  15 舟場橋                      16 舟場橋から上流を望む
   

  17 舟場橋の紅葉                   18 舟場橋から下流を望む
   

 川も道路も勾配がきつくなって、流れが激しくなる。

  19 大原橋から上流を望む               20 大原橋から下流を望む
   

 畑の真ん中に、突然立派なアーチ橋が出現する。リニア実験線である。ちょっと見難いが、写真21の左の方にリニアモーターカーが写っている。行ったり来たりしているようだが、まずその静かさに驚く。低い風切り音だけで、新幹線の轟音とは大違いだ。スピードはそれほど出していなかったが。

  21 リニア実験線とリニアモーターカー         22 リニア見学センター
    



 ここでは、中央高速と富士急行線が一緒に相模川を渡る。

  23 禾生橋から下流を望む               24 禾生橋の上流の富士急行線鉄橋
   

  25 川茂橋から上流を望む               26 川茂橋から下流を望む
   

 この辺は、古い街道沿いだろうか、雰囲気に歴史を感じる。

  27 神社に参るおばあさん               28 土蔵
   

 ここで、前を見ると初めて富士山がその姿を現した。ここには川茂発電所があるのだが、見落としてしまった。ここから猿橋の駒橋発電所まで、山の中腹を通る水路で水を送っているらしい。

  29 古川渡地区からみる富士山             30 羽根子大橋
   

  31 羽根子大橋から上流を望む             32 羽根子大橋から下流を望む
   



  33 羽根子地区の遺跡の発掘現場?           34 院辺橋から下流を望む   
   

  35 ずらりと並んだ馬頭観音              36 院辺橋から上流を望む
   

  37 大幡川(右)合流地点               38 院辺橋全景
   

 相模川は、幹線道路を離れて、山ぎわを静かに流れている。山奥でもなく、市街地でもない、微妙な雰囲気だ。

  39 牛石橋から下流を望む               40 牛石橋から上流を望む
   

  41 つる地区から三ツ峠山を望む            42 城山大橋
   

  43 城山大橋から下流を望む              44 城山大橋から上流を望む 
   



 都留市街に入ってきた。相模川は市街地のすぐ横を流れているにもかかわらず、断崖の下にあるため近づけない。その代わりに家中川という相模川から分水した人工河川(といっても江戸時代より前からの...)がものすごい水量で流れている。

  45 踏切から都留市駅を望む              46 家中川 その1
   

 なんと、市街地の真ん中に、こんな滝があるのは信じられない。

 47 家中川 高尾の滝
     高尾の滝(動画)    

 家中川は、轟々と流れその音は相当うるさい。一年中、夜も昼もこの音で、住んでいる人はどう思っているのだろうか。不勉強だったが、都留は城下町で、歴史のある町らしい。この川もその遺産である。武田信玄の家来になる小山田氏がこの地を治めていたらしい。

  48 高尾神社と富士急行線電車             49 家中川 その2
   

 家中川はなんと学校の校舎の下に潜ってしまう。というよりも学校を川の上に立てたと言うことか。

  50 小学校の校舎の下から出てきた家中川        51 小学校の校舎の下を流れる家中川
   



 都留市役所は谷村城趾である。ここでは、家中川の豊富な水量を利用して、小型の発電装置の実験をしていた。

  52 都留市役所                    53 小型水車実験装置
   

                              54 城南公園の電話ボックス 
      小型水車実験装置動画          

 谷村町は、街の中心にあるが、何ともメルヘンチックなかわいらしい駅である。

  55 谷村町駅                     56 城南橋近くの公園
   

 城南橋という吊り橋でやっと久々の相模川に会えた。相模川ももはや渓流に近いといった方がよいかもしれない。

  57 城南橋                      58 城南橋から下流を望む
   

  59 城南橋から上流を望む               60 都留文科大学前駅前のスーパー
   



 やがて、都留文科大学前駅に着いた。この駅は区画整理に伴い新設されたそうだが、大学生にとってはずいぶん便利になっただろう。特急や東京方面直通快速列車も都留市駅ではなくここに停まる。大きなスーパーもあり、今後発展しそうだ。



 まだ時間はあるが、もう肉体が言うことを聞かなくなった。それに、次回のことを考えると、快速停車駅で終わりにしておいた方がよい。ということで、今日はここまでにした。
 時間があるので、この町の誇る大学を見に行くことにした。知らなかったが、都留文科大学は都留市立だそうだ。失礼だが、このような小さな地方都市が大学を維持運営するのは大変なことである。

  61 都留文科大学前駅                 62 都留文科大学入口
   

  63 都留文科大学キャンパス その1          64 都留文科大学キャンパス その2
   

 駅前にトタン張りの廃屋があると思ったら、カラオケ屋さんであった。学生がお客さんだろう。

  65 キャンパス内の紅葉                66 駅前のカラオケ店 その1
   

  67 駅前のカラオケ店 その2
   

 次回はいよいよ富士吉田市である。源流までもう少しだ。

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