善福寺川探訪                    

   善福寺川池を源流として、杉並区内を緑地に囲まれて流れる神田川の支流
第2日目(2010年3月14日)  天王橋(杉並区)〜源流(杉並区)

 新宿から地下鉄丸ノ内線に乗り、南阿佐ヶ谷で降りる。



善福寺川2日目は、この天王橋から始まる。ここはまだ、善福寺川緑地公園の一部で、武蔵野の面影を残した落ち着いた雰囲気の中を善福寺川は静かに流れている。
 天気もよく、暑くも寒くもない、今の時季が一番快適だと言えるかもしれない。唯一問題になるのがスギ花粉だが、今日はそれほどでもないようだ。今年は飛散量が少ないのだろうか。

  1 天王橋                      2 天王橋から上流を望む
   



 水はかなりきれいだ。蛇行しながら少しづつ北西に向かって遡っていく。

  3 右岸遊歩道                    4 意外に澄んだ流れ
   

  5 屋倉橋から下流を望む               6 屋倉橋から上流を望む
   

  7 善福寺川緑地公園                 8 せきれい橋
   

 江戸時代の街道沿いかと見間違うような景色の中を、川沿いの遊歩道は続いている。

  9 せきれい橋から下流を望む             10 せきれい橋から上流を望む
   

  11 右岸遊歩道                   12 西田橋から下流を望む
   



  13 右岸遊歩道                   14 西園橋
   

 杉並に住む人にとって、これ以上ないジョギング・犬(または人間)の散歩コースだろう。犬の糞はひとつもなく、流石に都会だと感じられる。

  15 西園橋上                    16 西園橋から上流を望む
   

  17 右岸遊歩道                   18 神通橋から下流を望む
   

 ここで善福寺川緑地公園は終わりである。魚巣ブロックなるものが所々にあるが、魚影は見えない。コンクリートで直線化した川ではまともな生態系の維持は無理だろう。水はそれなりに綺麗なだけに惜しい気がする。

  19 神通橋から上流を望む              20 魚巣ブロック
   

        21 流域案内板
      



 公園は過ぎたが、河畔の遊歩道は比較的整備されている。

  22 右岸遊歩道のベンチ               23 西田端橋から上流を望む
   

  24 大谷戸橋から上流を望む             25 松渓橋から上流を望む
   

 ここから河畔の道が極端に狭くなる。

  26 細くなる河畔道                 27 鴨
   

  28 春日橋から下流を望む              29 行く手を塞ぐ古木
   

 前方に狭い道の行く手を阻む古木が立ちはだかる。川沿いの民家から生えているようだ。通れるかと心配したが、近づいてみると写真30のとおり、民家の敷地に食い込んで迂回路が設けられていた。水草も見られ、水質はかなりいい模様。生活排水の流入がないおかげである。

  30 古木の迂回路                  31 流れに踊る水草
   



  32 忍川上橋から下流を望む             33 荻窪橋から上流を望む
   

 杉並の住宅街を流れるが、両岸がコンクリートで固められ、味気ない雰囲気の町並みが続く。

  34 左岸遊歩道の彩り                35 荻野橋から上流を望む
   

 鷺が見られるようになってきた。

  36 飛び立つ白鷺                  37 中央本線と本村橋
   

 中央線の鉄橋の下を越えて、さらに北西へ。

  38 置田橋から上流を望む              39 2羽の白鷺
   

      40 流域案内板
     

  41 鍛冶橋から下流を望む              42 真中橋から下流を望む
   



  43 社橋から下流を望む               44 耕整橋
   

 小学校に突き当たり、河畔沿いの道が途切れる。学校の校庭が隣にあるため、川には網がかぶせられている。

  45 耕整橋から上流を望む              46 寺分橋から上流を望む
   

 河床の真ん中に、円形の構造物が並んでいる。この時は、なんのために作られたのかさっぱりわからなかったが、その秘密は後ほど解明されることになる。
 このあたりでは、流量は一段と減って川幅というかコンクリートの溝の幅も写真48の如くずいぶん狭くなる。
 
  47 謎の輪                     48 八幡西橋から上流を望む
   



 石積みが見えた。いよいよ源流の善福寺池だろうか。

  49 美濃山橋                    50 美濃山橋から下流を望む
   

 池から人工の滝をへて水が流れ出ている。間違いなく善福寺池である。ついに源流にたどり着いたことになる。

  51 善福寺池下池からの流出口 その1        52 流出口 その2
   

      53 流域案内板
     

  54 流出口 その3                 55 善福寺池(下池) その1
   

 それなりの水量が善福寺川に流入している。
 写真47の謎の円形構造物の目的がここでやっとわかった。写真55の右側に丸く葦が生えているのがその答えである。写真47の地点でも、芦・葦を生やそうとしたのだろう。

  56 善福寺池(下池) その2             57 絵を描く人
   

  58 善福寺公園案内図



  59 善福寺池(下池) その3             60 善福寺池(上池) その1
   

 この池の成り立ちや由来については、私が付け焼刃の知識で書くよりも、いつもどおり、いくつかの公式な掲示物で見ていただく方が良いだろう。

 61 善福寺公園のおいたち


  62 善福寺池(上池) その2             63 善福寺池(上池) その3
   

  64 善福寺池(上池) その4             65 遅野井
   

 湧水口は明らかに人工的なものだとわかる。

  66 遅野井解説板                  67 遅野井湧水口
   

 残念ながら神社へ渡る橋はすでにない。

  68 市杵嶋神社                   69 善福寺池の空
   

    70 市杵嶋神社解説板
   



 71 善福寺池(上池) その5

 しかし、ここが東京23区内だとは信じられない景色である。

  72 池畔の歩道                   73 貸しボート屋 その1
   

  74 貸しボート屋 その2              75 善福寺池への道
   

 写真75は、池へ続く道を振り返って撮影したものであるが、こちら側からは下り坂になっていることがよくわかる。湧水池の地形としては、井の頭公園と似ており、武蔵野台地の断面の窪地といった感じで、いかにも水が湧いてきそうなところである。



  76 東京女子大の守衛さん              77 東京女子大
   

 女子大の守衛さんの制服がなかなかかっこいい。吉祥寺駅に出て今日の旅は終わった。

  78 吉祥寺駅
   

 神田川の支流、善福寺川は、すべて河畔を歩ける都市河川で、かなり長い区間で緑あふれる遊歩道が整備されているなかなか楽しい川だった。源流の善光寺池はまさに都会のオアシスと言えるだろう。
 交通の便も良く、気軽に源流まで歩けるこの善福寺川では、都会ならではの楽しみ方ができる。

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