帷子川 探訪                   

    
横浜市旭区の谷戸を源流として、相鉄線に沿って流れ、横浜駅付近で東京湾へ
第1日目(2007年6月2日)     河口(横浜港)〜 鶴ヶ峰トンネル水路(相鉄鶴ヶ峰駅)


 水源シリーズ第6弾は、帷子(かたびら)川である。横浜市旭区若葉台近辺を源流として、相鉄線に沿って横浜駅から横浜港に流れこむ典型的な都市河川である。全長17kmの2級河川で、その名前の由来は諸説あるようだ。
 急速な住宅開発と蛇行の激しい川筋のおかげで例に漏れず水害が多かったらしい。現在は、かなり河川改修が進んでいるようで、上流部だけに蛇行が残っている。低い丘陵から谷戸の水を集めて横浜中心部に至っており、横浜市内だけで完結する都市河川ということでは、大岡川とカテゴリーが似ていないこともない。1日で制覇できるかどうか判らないが、早速ご案内しよう。

 交通の便は非常によい。まず、神奈川県最大のターミナルである横浜駅に降り立ち、河口を目指す。
 横浜駅の東口、そごうの地下2階入り口に出る。そごうの中を通り抜けて行くのが普通だが、まだ開店していないので左側から回り込んで階段を上り、動く歩道のある橋を渡る。そこは最近できたばかりのベイクォーター。すぐ下はシーバスの発着場である。

   1 横浜新都市ビルからベイクォーターを望む
    



  2 ベイクォーターからみなとみらいを望む       3 シーバスの発着場
   

  4  ポートサイド公園                 5 公園からみなとみらい大橋を望む 
   

 6 シーバスとみなとみらい


 ポートサイド公園より先は、立ち入れないので横浜駅に引き返す。写真8も行き止まり。

 7 ポートサイド対岸の貨物線              8 京浜急行と京浜東北線橋梁 
   

 横浜駅構内を通り抜けて、西口へ出る。写真10は横浜駅へ入ろうとする相鉄線だがそのすぐ下を帷子川が流れている。乗客のほとんどはこの事実を知らないだろう。

 
 9 平沼橋                      10 相鉄線橋梁
   



  11 平沼之橋遠景                  12 沼野橋
   

 新田間川と石崎川は最後は帷子川と合流して横浜港へ注いでいる。つまり、この一帯は中州ということだ。

  13 新田間川分流地点                 14 石崎川分流地点
 
  

  15 尾張屋橋                    16 今井川合流地点
   



 天王町を過ぎると団地の中を流れていく。

  17 帷子橋                     18 古町橋遠景
   

  19 愛染橋                     20 常磐橋
   

 親水公園があるが子供が泳いで大丈夫だといえるほど水は綺麗ではない。

  21 川辺公園親水施設                22 柳橋から上流を望む
   

  23 星川橋遠景                    24 星川橋    
   

 星川駅を過ぎると少し郊外の雰囲気になる。

  25 星川橋から上流を望む              26 川田橋
   



  27 星和橋から上流を望む              28 平和橋
   

  29 和田橋遠景                   30 和田橋と和田町駅
   

 上星川駅前には大きな温泉施設があった。
                                   
  31 相鉄線橋梁                   32 満天の湯とこうえい橋
   

  33 東海道貨物線橋梁                34 両郡橋 
   

  35 両郡橋から上流を望む              36 稲荷橋遠景
   



  37 保土ヶ谷区川島町付近              38 川島橋
   

  39 環状2号線橋梁                 40 かるがも橋
   

  41 かるがも橋から上流を望む            42 新橋から上流を望む
   

 写真44の地点で初めて田んぼを見た。この辺から緑が多くなってくる。

  43 管田川合流地点                 44 保土ヶ谷区川島町に残る田
   

  45 学校橋                     46 新幹線橋梁遠景
   

  47 逆田橋                     48 相鉄線橋梁
   



  49 中田橋                     50 下中田橋
   

 帷子川の治水のために地下分水路が作られたが、ここがその入り口である。横浜駅付近まで通じているそうだ。たしか大岡川でも同じように大きな地下水路を作っていた。横浜市は地下水路が好きらしい。

  51 ふれあい橋と帷子川分水路            52 帷子川分水路
   

 このあたりも河川改修が進み、まっすぐな川と新しい橋ができている。

  53 島越橋と中堀川合流地点             54 用賀下橋遠景
   

 最初で最後の釣り人を見た。水質は良くなっているだろうが、何が釣れるのだろう。

  55 釣り人                     56 用賀下橋近景
   

 高層マンションが多くなってきた。鶴ヶ峰駅に近づいたからだろうか。

  57 中根橋                     58 鶴舞橋と鶴ヶ峰橋遠景
   

  59 鶴舞橋と鶴ヶ峰橋近景              60 鶴峰橋
   



 ちょうどお祭りをやっていて鶴峰橋は大賑わいである。やがて、写真62で川はトンネルに入る。もちろん自然の河川ではあり得ない。とすると旧河川はどこなのか。後ほどその謎が解けることになる。

  61 鶴峰橋と神社                  62 トンネルによる河川改修
   

 トンネル上は公園になっており、この下を川が流れていると思うと不思議である。帷子川の上流すなわちトンネルの入り口を探すのに手間取ったが、やがて交差点の先にそれを見つけた。そこには、畠山重忠という鎌倉時代の武将がこのあたりで討ち死にしたことを示す碑が建っていた。
 今日は時間的に見てちょっと水源までたどり着くのは無理なようだ。交通の便を考えて、ここで鶴ヶ峰駅に戻ることにする。

  63 トンネル上の公園                64 畠山重忠公碑
   

 帰り道に区役所の後ろ側で渡りの跡があった。どうもここが旧流路らしい。調べると最近トンネル水路を通して流路を変えたそうだ。つまり、この美しい歩道は数年前までは(おそらく薄暗い)帷子川だったのだ。

 65 ふれあいプロムナード(旧河川流路)その1

  66 ふれあいプロムナード(旧河川流路)その2    67 ふれあいプロムナード その3
   



 もう少し下流側にも帷子川親水緑道という旧河川流路を利用した公園があった。ここは、まだ、水が流れている。どこからポンプアップしているのだろうか。

  68 帷子川親水緑道その1              69 帷子川親水緑道その2
    

  70 帷子川親水緑道その3              71 帷子川親水緑道その4
   

 写真72のように一部護岸も残っている。

  72 帷子川親水緑道その5              73 帷子川親水緑道その6
   

 吊り橋があり、浅瀬で子供達の歓声が響いていた。人工的ではあるが貴重な緑と水の空間である。

  74 帷子川親水緑道その7              75 帷子川親水緑道その8
   

 最後に、空から鶴ヶ峰付近の新旧帷子川を見てみよう(濃い青はもっと昔の流路)。


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