海岸線をどこまでも 本州一周(になるかもしれない旅) 千葉県房総半島南端を踏破中 
第12+15日目(2008年11月15日)  千歳駅 〜 和田浦駅

 ペンションを7時に出て、電車で一駅、7時半には千歳駅に立っていた。気持ちの良い朝だ。ただし、午後から天気は崩れるらしい。靴と足の相性は最悪だが、歩き始めれば痛みも忘れるだろうと早速海岸を目指す。



 1 千歳駅                    2  海岸への道 その1
   

 写真2のように森の中の小径をいくと、写真3のように光の中から視界に海が飛び込んできた。

 3 海岸への道 その2              4 白子海岸 その1
   

 朝の海岸はいつもながら気持ちがよい。太平洋のうねりが入っており、波がかなり高い。

 5 白子海岸 その2               6 白子海岸 その3
   

 早朝の海に、自分の足跡を付けて写真7のように撮ってみる。もうここしか足跡は残っていないが、湘南海岸からここまで、この足跡がずっと続いてきたかと思うと、感慨深い。
 サーファー作だろうか。天然素材100%の手作りの物干しがあった。

 7 自分の足跡                   8 物干し
   

 9 早朝の海に佇むボディボーダー         10 白子海岸 その4
   



 11 白子海岸から千倉方面を振り返る       12 防砂柵?
   

 13 丸山川河口方面を望む            14 フラワーライン
   

 行く手を川に阻まれたので、改修中の海辺のリゾートマンションの脇を通ってフラワーラインに出る。なんだか、ずいぶんと華やかな道である。その先は、ローズマリー公園であった。

 15 ローズマリー公園物見塔           16 ローズマリーガーデン その1
   

 9時開園なので、まだ誰もいないが、柵も何もないのでそのまま入ってみる。右手には、写真15のようにおとぎ話に出てくるような塔があるが、扉は閉まっている。緑の看板によると、ここはローズマリーガーデンというらしい。

 17 ローズマリーガーデン看板          18 ローズマリーガーデン その2
   

 この世の楽園があるとすれば、おそらくこのような風景だろう。

 19 ローズマリーガーデン その3        20 ローズマリーガーデン その4
   

 21 ローズマリーガーデン その5 

 ガーデン中央には、教会があった。ローズマリーホールというらしいが、後に中はショップになっていることを知った。

 22 ローズマリーホール             23 ローズマリーガーデン その6 
   

 天気が良く、誰もいない公園なので、たくさん写真を撮る。気分はイギリスの貴族だ。

 24 ローズマリーガーデン その7        25 ローズマリーガーデンのチェア
   

 26 ローズマリーガーデン その8              

 27 ローズマリーガーデン その9        28 ローズマリーガーデン その10 
   

 29 ローズマリーガーデン その11       30 リッチゲート
   

 8時30分になり、公園の係りの人たちが出勤してきたので、リッチゲートが開いた。尋ねると入ってもいいというので、シェイクスピア・カントリー・パークの中へ。

 31 パーマーズファーム その1         32 バースプレイス その1
   
 
 33 ウインドミル その1           34 パーマーズファーム その2
   

 「パーマーズファーム」(解説板より)
 
16世紀シェイクスピアの時代の味わいを残している豪壮な民家で、かつてはシェイクスピアの母メアリー・アーデンが生まれた家として知られていましたが、2000年、古文書によりメアリーの住居ではないことが判明し、前居住者の名前をとって「パーマーズファーム」と呼ばれるようになりました。シェイクスピア・カントリー・パークでも「メアリー・アーデンの家」から本国イギリスにならって「パーマーズファーム」と名称を改めています。建物のなかはティールームになっています。

 ちなみに、メアリー・アーデンとはシェイクスピアのお母さんらしい。パーマーズファームの中は、レストランになっているので、記念にギネスビールでも飲んで、イギリス人になりきろうと思ったが、時計を見ると、まだ、朝の9時前である。この先、遠くまで歩かなくてはいけないと思い直して我慢した。

 35 パーマーズファーム入り口          36 バースプレイス その2
   

 「バースプレイス」(解説板より)
 
ストラットフォードに残されているシェイクスピアの生家を再現。バースプレイスは、ロンドンの北西約180Kmの町、ストラトフォード・アポン・エイボンに現存するシェイクスピアの生家。シェイクスピア・カントリー・パークの「バース・プレイス」は、ストラトフォードにある実物を本物の建築で細部まで忠実に再現しています。

 それにしても、どれも立派な家だ。今の日本だったら豪邸である。16世紀のイギリス人は、現代日本人よりも立派な家に住んでいたのだろうか。当時のイングランドは、現代の経済大国日本よりも豊だったのか。調べてみると、シェイクスピアの両親ともに、とても裕福だったらしい。

 37 バースプレイスの中             38 マーケットクロス
   

 「マーケットクロス」(解説板より)
 
とんがり帽子のような建物がマーケットクロス。憩いの場、商いの場として、人々が集う村の中心でした。

 39 バースプレイスその2           40 ニュープレイス その1
   

 41 ニュープレイス その2           42 バースプレイス その3
   

 「ニュープレイス」(解説板より)
 
世界で初めて復元された、シェイクスピアが晩年をすごした家。ロンドンで成功をおさめたシェイクスピアが故郷に戻り、晩年を過ごした家が「ニュー・プレイス」。ストラトフォードには、その跡地だけが残されています。シェイクスピア・カントリー・パークでは、唯一残されていた17世紀のスケッチ画をもとに、この「ニュープレイス」を世界で初めて復元しました。

 43 ニュープレイスからバースプレイス      44 バースプレイスとマーケットクロス
   

 巨大な風車「ウィンドミル」は小麦の粉ひきに使われていたそうだ。

     45 ウインドミル その2        46 バースプレイス その4
              

 47 バースプレイス横の花            48 ローズマリーガーデン その12
   

 物見塔が開いた。上に登って、写真49を撮った。すっかりイギリス人になったつもりで、缶コーヒーを飲んだが、ここはやはり紅茶にしたほうが良かったかもしれない。

 49 物見塔から見たローズマリーガーデン



 公園を後にする。隣にはホテルがあった。

 50 ローズマリーしおさいホテル         51 円山川河口
   

 川を渡ると、印象的な茶色の建物が目に付いた。別荘だろうか。 

 52 河口に建つ建物 その1

 浜では、これから海に入る2人の女の子が準備体操をしているシルエットが目に入る。

 53 河口に立つ建物 その2           54 準備体操
   

 55 大原海岸から千倉方面を望む         56 大原海岸 その1
   

 写真57の鳥の足跡は、ここで終わっている。ここから飛び立ったのだろうか。

 57 助走の足跡                 58 大原海岸 その2
   



 59 サイクリング道路             60 サーファー達
   

 この海岸は、実に多くのサーファーがいる。まさにサーファーズパラダイスであり、特に今日はパワーのある波があって、すばらしいコンディションだ。

 61 温石川河口                 62 お地蔵様
   

 63 和田サーフ橋                64 白渚海岸
   

 橋の名前まで、サーフである。

 65 親子連れ                  66 サーフショップ
   

 海岸を望む写真68の3階建ての今にも崩れ落ちそうな建物は、売りに出されているが、果たして買う人がいるだろうか。

 67 和田漁港方面を望む             68 売家
   

 とてつもなく大きなタイヤが捨てられていた。

 69 粗大ゴミ                 70 和田漁港 その1
   



 和田漁港は結構大規模である。港の近くにはなぜか何件かの鯨料理の店がある。

 71 漁港の建物                 72 和田漁港 その2
   

 写真73のアニメ画は、プロ級である。

 73 シャッターのアニメ             74 いなかぐらし体験の家
   

 漁港を過ぎると、ビーチが広がっていた。夏は海水浴場であるが、今は、親子連れのサーファーが車の周りでくつろいでいる。それにしても、最近のサーファーの高齢化には目を見張るものがある。それだけ長く続ける人が多く、スポーツとして成熟化してきたということか。

 75 和田浦海水浴場の施設            76 ベンチ
   

 77 監視塔                   78 和田浦 その1
   

 時間はまだ11時である。3時間半しか歩いていない。が、新品の靴のおかげで、足の痛みが限界になった。次の駅、江見までは歩けそうにない。天気予報も午後から雨である。今日はここまでにするとしよう。
 和田浦駅へ向かう途中、写真80の捕鯨会社があるのに気がついた。何度見ても、「捕鯨」と書いてある。確か、国際条約で鯨はもう捕れないのではなかったか。それとも調査捕鯨をする会社なのか。

 79 和田浦 その2                 80 外房捕鯨株式会社
   



 和田浦駅についた。駅前の植生といい、建物といい、とても印象的な駅である。

 81 和田浦駅                  82 駅入り口
   

 駅の中にある観光案内所には、観光案内の他に、捕鯨についての資料の展示があった。ここ、和田は古くからの捕鯨基地であったらしい。道理で、捕鯨会社があったり、鯨料理の店があるはずだ。駅の展示を見て納得したのであった。

 83 駅構内の観光案内所             84 内房線上り列車
   

 白浜からここまで、2日間の旅が終わった。靴と足の相性が悪く、あまり距離は伸びなかったが、すばらしい外房のダイナミックな海岸風景を十分堪能した。なんと言っても、太平洋である。サーファーのパラダイスでもあった。
 そして、ここに住む人々の暮らしを少しだけ感じることができた。
 それにしても、2日間、これだけ歩いても、まだ市内の移動に過ぎない。内房と外房にまたがる南房総市域の海岸線の長さには、驚くべきものがある。特に、館山を挟んだ内房と外房では、景色が相当に異なっている。
 また、山がちで、小さな漁港単位での集落も多く、公共交通機関の便が良いとは言えない南房総市内では、まだ、地域性が色濃く残っているような気がした。
 NEXT ◆第12+16日目(2008年11月23日)和田浦駅〜安房天津駅   

 PREV ◆第12+14日目(2008年11月14日)安房白浜〜千歳駅

    ご意見・ご感想はこちらまで