金目川探訪
丹沢山地を源流として、自然豊かな秦野市を流れ、平塚市と大磯町の境で相模湾へ
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水源地・上流編(2007年3月24日)水源(秦野市蓑毛)〜金目川橋(秦野市東田原)
水源シリーズ第4弾は、金目川である。丹沢、大山から流れ出して相模平野を潤し、平塚市と大磯町の境界で相模湾に注ぐ川で、下流は花水川と呼ばれている。全長約21kmで、その流域は、まだ、自然が残っており、楽しい道程になりそうである。
このシリーズは毎回河口から遡るスタイルだが、この川の源流は丹沢山中、遅い時間の到着だと危険である。従って今回はまず源流に直接アプローチし、河口を目指して川を下ることにした。
まず、秦野駅から終点の蓑毛までバスに乗る。ここから山道を川沿いに登っていこう。
バス停を降りるとすぐ沢である。
1 蓑毛バス停
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蓑毛バス停より上流を望む
最初は沢沿いに林道を歩く。
3 林道沿いその1
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林道沿いその2
蓑庵を過ぎ、途中から人家もなくなり林道から登山道となる。
5 蓑庵の桜 6 登山道沿い その1
7 登山道沿い その2 8 金目川を渡る登山道
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登山道沿い その3
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崖上の登山道 その1
だんだん道が険しくなってきた。普段あまり人が入らないのであろう。道は川よりもだいぶ高い崖の中腹についており、斜面と一体化しつつあるため、落ちたらただではすみそうにない。軽い恐怖を覚えるほどだ。
11 崖上の登山道 その2 12 崖上の登山道から川を見下ろす その1
やがて金目ダムについた。砂防ダムはどんな山奥にもあるが、これはかなり大規模なダムであり、建設費もずいぶんとかかっただろう。
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金目ダム
14 崖上の登山道から川を見下ろす その2
人が入らないため、木橋も腐りかけている。おそるおそる渡る。川は小さな滝が多くなってきた。
15 崩れそうな木橋 16 小さな滝
写真17の場所でついに登山道が無くなった。しかたなく、写真18のように斜面をよじ登る。
17 階段状の滝 18
急斜面をよじ登る筆者?(やらせです..)
あたりもだいぶ深山の雰囲気になってきた。鶴見川、引地川や大岡川の源流と違って、本物の山奥である。
19 源流の風景 その1 20
源流の風景 その2
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源流の滝
その1 22 源流の滝 その2
もう人の歩く道はなく、あるのは獣道だけである。写真23の様にすでに野生動物のなわばりだ。実は、熊に遭わないように鼻歌を歌いながらここまで来たくらいである。
写真24の滝まで来て、これ以上の遡上は困難だと判断した。これより上は、沢登りの装備と技術がなくては難しそうだ。まして単独行である。ここで崖から落ちて骨を折っても誰も助けてくれないだろう。おまけにちょうど生命保険を解約したばかり。よって、写真25の2筋の滝をもって一応源流地点到達とする事にした(強引)。弱虫と言われてもいい。男のメンツよりも命の方が大切だ。
それでもどうしてももっと上がみたいという人は、
こちら
に専門家の記録があるのでどうぞ。
23 シカの糞 24
最終到達地点
25
最終到達地点の滝
26 もう一つの源流入り口
ところで、この沢の西側にももう一つの沢があり、林道が通じているので行ってみたのが写真26から29である。こちらの方が水量は少ない。そして蓑毛バス停に引き返す。
27 もう一つの源流 28 もう一つの源流の滝 その1
29
もう一つの源流の滝 その2
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蓑毛の旧道分岐
こうして源流から蓑毛バス停まで無事戻ってきた。ここからは河口を目指して川を下っていくことになる。
31 上流から蓑毛バス停前の橋を望む 32 蓑毛バス停前の橋から下流を望む
蓑毛の里はどこか懐かしい、昔の日本の山里の風景そのものである。
33 簡易鉄橋 34
蓑毛の里の梅
橋もなく、金目川を強引に渡る道があった。雨で増水したら渡れないのだろうか。
35 金目川を横断?する林道 36 まだ細い流れの金目川
まるで日本昔話に出てくるような風景である。まだ、水は綺麗だ。
37
蓑毛の山あいを流れる
38 蓑毛の里から水源の春岳山方面を望む
39 鉄製簡易橋 その2 40
道端で
41 才戸橋から下流を望む 42 中丸沢合流地点
43 寺山付近 44
金目川橋から下流を望む
本来は今日中に秦野市街地を通過する予定であったが。午後に雨が降り出してきたので、金目川橋で探索を切り上げてバスで秦野駅まで帰った。金目川の水源は丹沢の山の中、なかなかハードなところであった。
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◆後半(2007年4月1日) 金目川橋〜金目川河口へ
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