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◆第6日目(2006年5月4日) 毘沙門(三崎口駅)〜
京急長沢駅
毘沙門とは、たいそうな地名である。しかも、三浦半島の先端にあり不便だ。三崎口駅からバスに乗り、警察署の前で降りて、毘沙門まで歩く。岩堂山を越えての結構な距離である。バスは三浦市の中心部からでており、三崎口からの直行便はないらしい。
1 三崎警察署 2 警察署裏台地の畑
警察署の裏から畑と山を越えて、やっとの事で毘沙門海岸にたどり着いた。湾の東側からちょうどよい海岸遊歩道になっている。人が少なく、秘境気分を味わえる三浦半島の穴場だ。
3 毘沙門海岸その1 4 毘沙門海岸その2
5 毘沙門海岸その3 6 毘沙門海岸その4
毘沙門とは大げさな名前だと思ったが、ここでその謎が解けた。詳細は写真7の解説を読んでいただていただいた方が話が早いが、市町村合併などにより古い地名が消えつつある中で、長く残ってほしい地名だ。
7毘沙門天解説板 8 毘沙門堂
不謹慎にも毘沙門堂の内部を写真に撮ったが、神様はその奥にいるのだろうか。
9 毘沙門堂内部 10 江奈湾干潟南側台地上
毘沙門堂を過ぎてさらに半島先端に向かって行くが、写真10の地点で行き止まりとなった。江奈湾を南側から回り込んでいけるかと思ったが、道はなく、やむなく写真11の地点に戻って迂回する。
11 江奈湾と毘沙門方面の分岐点 12 江奈湾の干潟その1
江奈湾の干潟を初めて見たのは今から20年ほど前だが、その時もまだこんな場所が残っていたのかと感心した覚えがある。マリーナにもならず、よく開発から逃れることが出来たものだ。交通が不便なことが幸いしたのだろう。
13 江奈湾の干潟その2 14 江奈湾
15 江奈湾解説板 16 江奈湾から毘沙門方面を望む
江奈湾から剱崎方面へ海岸線を回り込む。このあたりになるともはや観光客の影はほとんどなく、秘境の趣すら漂う。
17 江奈湾から剱崎へ その1 18 江奈湾から剱崎へ その2
写真19などは、知床海岸だといっても誰も疑問を持たないかもしれない。
19 江奈湾から剱崎へ その3 20 江奈湾から剱崎へ
その4
歩道用の板が渡してあるので遊歩道としては機能しているらしい。
21 江奈湾から剱崎へ その5(海蝕) 22 江奈湾から剱崎へ その6
23 江奈湾から剱崎へその7 (海蝕) 24 江奈湾から剱崎へ その8
25 江奈湾から剱崎へ その9 26 江奈湾から剱崎へ その10
27 剱崎解説板
ずっと剣崎(けんざき)だと思っていたが剱崎(つるぎざき)が正しいことが判明。灯台に到着だ。
28 剱崎灯台 その1 29 剱崎灯台 その2
30 剱崎から間口漁港を望む
31 間口漁港
さらに海岸線を回り込んでいくと、間口漁港である。ここは「松輪サバ」で有名になったところ。漁港の先には、昔から人が住むという洞窟があった。
32 大浦山海蝕洞穴 その1
33 大浦山海蝕洞穴 その2
34 大浦山海蝕洞穴 その3
弥生時代の人たちも写真35と同じ風景を見ていたのだろうか。
洞窟の先は残念ながら、海岸の道が判らなかったので、一般道から大浦海岸に出る。ここは夏の海水浴場としては穴場だろう。広々として気持ちのよい海岸である。
35 大浦山海蝕洞穴 その4
36 大浦海岸
大浦海岸から、戸津浜まで海岸線を突破しようとしたが、岩場が立ちはだかっていたので迂回することにした(これは後に判断ミスだったことが判明)。なにしろ丘と畑だけで道がない。池田という集落まで迂回して、ようやく写真37の地点までたどり着く。ここから一つ丘を越えれば戸津浜である。ここもさわやかな海岸だ。
37 大浦海岸から戸津浜への農道 38 戸津浜 その1
水がきれいで、ボート遊びをしている人もいる。ここから、今きた南方面をみると、...なんと、写真40のように大浦海岸が目と鼻の先である。ショックだったのは、カップルが2人で岩場をわたっているではないか(写真40中央)。あそこを通ればこんなに大きく迂回する必要は無かったのである。岩場に後込みして、よくルートをみなかった己に嫌気がさした瞬間であった。
39 戸津浜 その2
40 戸津浜から大浦海岸を望む
気を取り直してさらに北上する。天気も良く爽快な気分だ。
41 戸津浜 その3 42 戸津浜 その4
先ほどの迂回ルートで自分の勇気のなさに懲りたので、強引に海岸線を進む。途中で道が無くなり、ロープのある岩場をおりた時はこれを登り返す自信がなかった。着いた写真43の浜は、道が無いのでほぼ無人のプライベートビーチで、若者がテントを張っているだけであった。
43 戸津浜から雨崎へ その1 44 戸津浜から雨崎へ その2
途中には浄化センターがあり海岸線を離れるところもあったが、やがて、金田湾に到着した。
45 浄化センター付近 46 雨崎北側からの景色
漁港脇の浜でヤンキー風のお母さんと子供4人がくつろいでいる。すべて自分の子供ではないのだろうが、この少子化の時代に4人の面倒をみているのは感心する。お母さんはお世辞にも上品とはいえないが、何かのんびり、ほのぼのとしたものを感じた。
47 金田湾南端の小さな漁港
48 金田湾の親子連れ
砂浜を歩いていると、両側をコンクリートで固めた小さな排水溝があった。中をみるとカモメがいるではないか。のぞき込んでもちっとも逃げようとしない。しかもなぜか片足をあげている。不思議に思って近づくと悲惨な状況に気がついた。写真50はカモメの足をアップで撮影したものである。鉛の着いた釣り糸が右足に食い込み、その先は壊死して変色している。厳しい自然界でこのカモメが助かる見込みはほとんどないだろう。
49 金田湾の傷ついたカモメ その1 50 金田湾の傷ついたカモメ その2
釣り人のみなさん
あなた方の心ない行為が野鳥を苦しめています。最低限のマナーを...
51 金田湾から北を望む その1 52 金田湾から北を望む その2
53 何か?を採るおばさん 54 奇岩風景
ホテルの建つ岩場の岬をすぎると三浦海岸である。海水浴シーズンはにぎやかだが、今は落ち着いて広々とした砂浜だ。
55 ホテルサーフサイド下 56 三浦海岸南端の岩場 その1
子供がバギーに乗っている。後ろで腕を組んでいるのが保護者のオヤジだ。しかし、シーズンオフとはいえ、エンジン付きの車を人がたくさんいる海岸に乗り入れることは、禁止されていないのだろうか。うるさいし、危険である。もちろんこの子供に罪はないが将来、常識のない大人には育ってほしくないと思う。
57 三浦海岸南端の岩場 その2 58 三浦海岸のバギー
三浦海岸駅近くには椰子の木が立っており、南国気分である。
59 三浦海岸から北を望む その1 60 三浦海岸の植物群落
三浦市から横須賀市にはいる。三浦海岸の砂浜は広々としているのだが、津久井浜はかなり海岸浸食が進んでいる。コンクリートの護岸が簡単に崩壊しており、事態はかなり深刻なようだ。
61 三浦海岸から北を望む その2
62 津久井浜の海岸浸食による崩壊現場 その1
今日歩いてきた方角を振り返る。ずいぶんと遠くからとぼとぼと歩いてきたものだ。しかし、三浦半島南端の海岸風景を十分に堪能することができた充実した一日であった。
63 津久井浜のカモメ
64 津久井浜から雨崎を望む
65 津久井浜の海岸浸食による崩壊現場 その2 66 京急長沢駅
京急長沢駅から帰宅した。
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