神奈川県一周                      
第7日目(2006年5月5日)   京急長沢駅京急堀之内駅    


 

 いよいよ三浦半島も東京湾側に入った。長沢駅から海岸までは歩いてすぐである。

   

  1 長沢駅下の海岸                2 野比海岸 その1
   

 南仏のリゾートっぽい景色である。大きな犬をつれて海岸を散歩したら風景に似合うかもしれない。

 3 野比海岸 その2               4 野比海岸 その2
   



 5 野比海岸 その3               6 野比海岸 その4
   

 三浦海岸は浸食傾向にあるのか、ここでも護岸が崩壊している。写真8の地点で砂浜は消失し、上の道路を歩く。

 7 護岸の崩壊                  8 野比海岸の砂浜北端
   

 アルコール依存症の専門病院があった。その先のパシフィックホスピタル岬に突き出た病院だ。ある映画でロケ地に使われていたが、これほど眺めがよい病院はあまりないだろう。1ヶ月くらい入院したいものだ。

 9 久里浜アルコール症センター          10 パシフィックホスピタル遠景
   

 トンネルを過ぎると大きな火力発電所がある。子供の頃、見学に来た記憶がある。多分、当時出来たばかりだったのだろう。

 11 横須賀火力発電所              12 住吉神社
   

 13 横須賀火力発電所解説板
 



 久里浜湾に入っていく。千葉県金谷行きの東京湾フェリーの乗り場がある。久里浜といえば、ペリーの上陸地点としてあまりにも有名である。このフェリー乗り場から、後になんども乗船することになろうとは、この当時は予想もしていなかった。

 14 東京湾フェリー               15 ペリー公園
   

 16 ペリー記念館                17 久里浜港
   

 横須賀線の終点でもある久里浜は、どこか異国情緒とトロピカルな雰囲気をあわせもった街だ。

 18 久里浜港から北東方向            19 平作川
   

 20 平作川河口東側から火力発電所方面      21 国土技術政策総合研究所
   

 国や自衛隊の施設を過ぎ、トンネルを抜けると燈明堂へ行く道がある。途中は開発が中止され、放置された荒れ地だが、燈明堂付近は美しい海岸風景が残っており、たくさんの人々がくつろいでいた。

 22 海上自衛隊施設               23 燈明堂付近その1
   



 24 燈明堂周辺解説板
 

 この美しい場所も、処刑場だったというのは意外だ。碧い海が真っ赤に染まったのだろうか。映画のようなシーンが現実にあったとは、この景色を見る限りは想像もできない。

  25 燈明堂付近その2              26 燈明堂付近その3   

   27 燈明堂                28 燈明堂付近その4
             

 29 燈明堂解説板


 いよいよ浦賀湾に入ってくる。マリーナの横に古そうなドックらしきものがあったので写真にとっておいたのが31である。後で調べたら川間ドックというらしい。参考に毎日新聞の記事を転載しておこう。

  30 マリーナ(City Marina Velasis)        31 古そうなドック?
   

川間ドッグ:世界唯一の機構美 「貴重な産業遺産」に保存の声−−横須賀 /神奈川
◇初のれんが積み式だった…−−匠の技、世界唯一の機構美
 住友重機の旧川間工場(横須賀市西浦賀町)で84年まで使われ、現在は大半が水没している通称「川間ドック」が日本初のれんが積み式ドックだったことが、岡山理科大の若村国夫教授(技術史)の調査で分かった。世界に現存するれんが積み式ドックに比べ、内部の階段が細かく整備されているといい、「貴重な産業遺産」と保存を求める声が上がっている。【内橋寿明】
 
◇岡山理科大・若村教授「日本人独自のアイデア」
 同市では、住友重機浦賀工場跡地の「浦賀船渠(せんきょ)1号乾(かん)ドック」が世界に4カ所しか現存していないれんが積み式ドックのうち最大級であることが若村教授の調査で最近判明。同式ドックを巡る貴重な発見が相次いだ形だ。
 川間ドックは全長137メートル、幅16メートル、深さ10メートル。1898年、石川島播磨重工業の前身「東京石川島造船所」が建造し、船が入る時だけ水門を開け、通常は海水を抜くことから「乾ドック」と呼ばれた。浦賀船渠1号乾ドックと同じく、オランダとドイツの技術を採用。明治時代には国内で約30基の乾ドックが建造されたが、れんが積み式はこの二つだけで、大半は丈夫な石積み式だった。
 川間工場は84年に閉鎖され、跡地はヨットクラブになった。若村教授は02年春から調査を始めたが、ドックには既に海水が入り、現存している状態ではないため、文献や写真をもとに分析。一つの階層に設置されている階段がオランダのドックは4列しかないのに、12列が交差状に整備されていた。若村教授は「日本人独自のアイデアの証しで、世界で唯一の機構美」と評価する。
 地元住民らは川間ドックと1号乾ドックについて勉強会を開いて価値を確認し、保存運動を始めている。近くに住む小川一男さんは「明治期の建造当初から全く手を加えていない、貴重な産業遺産。水を抜いた元の形で保存してほしい」と話している。現在、ヨットクラブを所有するユニマット不動産(東京都)は「川間ドックの価値については初めて聞いた。(ドックの一部を)マリーナの外壁として使っており、港湾部分も含めて手を入れる計画は今のところない」とコメントしている。
 2007年6月12日 毎日新聞


 32 奉行所跡解説板


 浦賀は歴史的にも有名な場所だが、由緒ある建物は神社以外はあまり残っていないようだ。奉行所跡も社宅になってしまっている。

 33 奉行所跡石垣                34 浦賀方面への道その1
   



 浦賀港へ向かう道は写真のとおり美しく整備されている。

 35 浦賀方面への道その2            36 船番所跡
   

 現在の税関と出入国管理と海上保安庁の仕事をしていたわけである。

37 船番所跡解説板 

 38 浦賀港                   39 浦賀の渡し待合室
     

 浦賀湾は奥深い湾で、対岸に行くにはぐるっと大きくまわりこまなくてはならない。昔から考えることは同じであったらしく、今でもちゃんと渡し船がある。早速、乗り込むことにした。

 40 浦賀港と浦賀の渡し解説板

 かわいらしい渡し船である。結構乗る人は多い。

 41 浦賀の渡し桟橋               42 浦賀の渡し船
   

 43 渡し船の船内                44 対岸の桟橋
   

 対岸に上陸すると由緒ある神社があった。

 45 東叶神社                   46 東叶神社前から対岸を望む
   

 47 東叶神社解説板
 



 海沿いの埋め立て地に作られたかもめ団地を過ぎると鴨居港である。のんびりした砂浜にカラフルなボートが並んでいた。

 48 鴨居港の浜


 49 鴨居港                   50 観音崎大橋から南を望む
   

 写真にはないが、観音崎大橋は海の上を通っている。たたら浜観音崎自然博物館周辺は非常に美しい海岸で公園になっている。

 51 たたら浜と観音崎自然博物館遠景       52 観音崎自然博物館前の海岸 
   

   53 たたら浜解説板
  

 観音崎一帯は軍事上も重要であったことから、一般人が立入禁止され、結果として自然が残ったともいえる。写真55のトンネルはおそらく旧軍の軍事施設を改修したものだろう。

 54 観音崎砲台跡の公園             55 観音崎方面へのトンネル
   



  56 観音崎灯台解説板
  

 観音崎の灯台は、日本でも有数の知名度だろう。説明によると、明治以前はお寺だったそうで地名の由来でもある。

 57 観音崎灯台下の芝生広場              58 観音崎灯台
     

  59 観音寺跡解説板
    

 60 観音崎灯台から東京湾を望む         61 観音崎の洞窟
   

  62 観音崎の洞窟解説板
   

 63 無縁仏                   64 観音崎海水浴場への道
   

 夏は海水浴場になる海岸はバーベキューを楽しむ人でにぎわっている。

 65 観音崎海水浴場から京急ホテル方面を望む   66 観音崎海水浴場 
   



 67 観音崎京急ホテル遠景


 ここから、美しい海岸の遊歩道が整備されている。

 68 観音崎京急ホテル前の砂浜           69 観音崎京急ホテル前の海岸遊歩道 その1
   

 70 観音崎京急ホテル前の海岸遊歩道 その2   71 観音崎京急ホテル
   

 伊勢山崎を越えると、防衛大のカッター船が並んでいる。この船を漕ぐのでは訓練はきつそうだ。さらに行くと走水神社に着いた。由来は解説板のとおりだ。

 72 防衛大学校走水海上訓練場           73 走水神社
     

  74 走水神社解説板
  

 走水海岸にはたくさんの潮干狩りの人たちがいる。

 75 走水海岸全景                76 走水海岸 その1
   

 77 走水海岸 その2              78 馬堀海岸遊歩道 その1
   



 馬堀海岸は埋め立て地が続くが、自然海岸の頃はおそらく美しい風景だったのだろう。現在は、整備された南国風の遊歩道が続いているが、砂浜ではなく立入禁止のコンクリート護岸であるのが残念だ。

 79 馬堀海岸遊歩道 その2           80 京急堀之内駅
   

 今日の行程も、美しい海岸と歴史を堪能した充実した内容であった。達成感を胸に京急堀之内駅から帰宅した。
 

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