善福寺川探訪
善福寺川池を源流として、杉並区内を緑地に囲まれて流れる神田川の支流
◆第1日目(2010年1月30日)
神田川合流地点
(東京都杉並区)〜
天王橋
(杉並区)
神田川
の支流である善福寺川は、全長11.3kmの小河川である。しかし、その途中の自然あふれる緑の流域によって、むしろ神田川よりも人気があるらしい。源流は、神田川と同様、池になっているとのこと。武蔵野台地の湧水を起源とするのだろうか。今日は、そんな善福寺川を歩いてみることにした。
まず、地下鉄丸の内線、中野富士見町駅で降りる。支線とはいえ、天下の丸ノ内線が、こんなところまで(?)来ているのも意外といえば意外である。神田川との合流地点は歩いてすぐだ。
1 中野富士見町駅 2 神田川との合流地点
善福寺川には写真3のような源流からの距離標がある。これは神田川にはないものだ。
3 源流からの距離標 4 和田廣橋から合流地点を望む
詳しい流域案内板もある。
5 流域案内板
6 和田廣橋から上流を望む 7 和田公園
川そのものは3面コンクリートで固められた味気ないものだが、周囲は公園などがありなかなか良い環境である。そして、両岸に大きな建物群が現れた。ある宗教団体の施設である。
8 朝日橋から上流を望む 9 光明橋から上流を望む
10 下流から和田堀橋を望む 11 和田堀橋(環状7号線)
和田堀橋で大きな道路にぶつかる。環状7号線である。此処から先は、ご覧のように工事中だ。
12 地下調整池工事の解説版
13 取水施設解説版
工事のため、住宅地の中を迂回していると、写真14のとおり、火事で完全に焼け落ちた悲惨な家があった。隣の家も被害をうけたらしく、工事中である。
14 家事になって焼け落ちた家 15 熊野神社
遺跡の解説板があったが、肝心の遺跡はどれなのか良くわからなかった。
16 向山遺跡解説板
熊野橋で、ようやく工事現場が終わり、川に復帰する。水は濁っているがおそらく写真19の工事の影響だろう。
17 熊野橋から下流を望む 18 熊野橋から上流を望む
19 河川改修工事 20 二枚橋から上流を望む
緑が多くなり、遊歩道を歩くのが楽しくなる。周囲に広がるのは和田堀公園だ。
21 和田堀公園 22 右岸の遊歩道
23区内とは思えないほど空が広い。
23 大松橋から上流を望む 24 河畔の公園
25 宮木橋から上流を望む 26 左岸の遊歩道
27 流域解説板
地図をみると川は激しく蛇行している。昔は水害も多かったのだろう。水は非常に澄んでいて、見た目は田舎の川よりもよっぽどきれいである。考えてみれば、下水道普及率は100%のはずなので、地下水や湧水だけが流れており、きれいなのは当たり前かも知れない。コンクリート護岸とはいえ、身近にこんな清流がある杉並区民が羨ましい。散歩やジョギングする人も多いのも頷ける。
28 大宮橋から上流を望む 29 澄んだ水
30 和田堀公園野球場 31 宮下橋から上流を望む
八幡橋の対岸は緑の崖になっており、どこの山中かと思うような環境である。緑の中を善福寺川は緩やかにカーブしながら流れている。
32 八幡橋 33 八幡橋から下流を望む
34 八幡橋から上流を望む 35 焼き芋屋さん
焼き芋屋さんの軽トラが、おなじみのフレーズを繰り返しながらゆっくりと通り過ぎてゆく。
36 白山前橋から下流を望む 37 成園橋から上流を望む
すでに白い花を付けている木があった。梅だろうか。
38 白梅 39 成田上橋から上流を望む
可愛らしい彫刻の周囲にはベンチがあり、ひと休みする。尾崎橋である。この橋は写真41のとおり広々とした明るい開放的な橋である。案内図によると、この橋が善福寺川緑地の中心地のようだ。
和田堀公園と善福寺川緑地の境界は気がつかずに通り過ぎたが、管理者でない限り、両者の区分など関係の無いことではある。
橋の向こうがわのコンビニで昼食を調達した。
40 彫刻「川の風」 41 尾崎橋
42 和田堀公園・善福寺川緑地案内図
43 尾崎橋から上流を望む 44 善福寺川緑地石標
美しい緑地は続き、行き交う人も多い。
45 右岸遊歩道 46 相生橋から上流を望む
47 散策する人たち 48 天王橋
天王橋に着いた。善福寺川は、距離から見れば一気に源流まで行けないこともないが、今日は出発時間も遅く、そのつもりもない。それは、前回の
銚子探訪
での無理がたたって、腰が完調ではないからである。ここで無理をして、今後の放浪に差し障りがあっては元も子もない。それにここからは地下鉄の駅が近いので、本日の善福寺川遡上はここまでとした。
49 天王橋から上流を望む 50 南阿佐ヶ谷駅
南阿佐ヶ谷駅から丸ノ内線で帰宅した。次回は、いよいよ善福寺川の水源にせまる。
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第2日目(2010年3月14日)天王橋(東京都杉並区)〜源流(善福寺池)
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