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◆第12日目(2008年1月2日) その2 大師橋 〜 丸子橋
大師橋の決意を胸に刻み、さらに多摩川を遡上する。振り返ると美しい大師橋が日の光に輝いている。大きな鳥が羽を広げて休んでいるような優雅さである。
やがて、写真2のような、妙な建物が並ぶ国籍不明の風景を過ぎて行くと、広々とした河原に芦が生えていた。
1 大師橋を振り返る 2 妙な建物
3 芦原 4 芦原の向こうに対岸を望む
やがて、右岸に川崎駅周辺の市街地が見えてくる。
5 川崎市街 6 水門とボート
ここで、公園のような、入り江のような、不思議な場所に出た。水門があるのだが、塔の上に妙な飾りがある。説明版があり、それを読んで謎が解けた。
7 川崎河港水門説明版 8 川崎河港水門
それにしても、多摩川の上に広がる広々とした空は、どこまでも青い。正月ということもあるのだろうか、空気が澄みきっている。
9 水門から対岸を望む 10 川崎市街と六郷橋を望む
土手のすぐ下を京浜急行の線路が走るところに、六郷橋が架かっている。昔の、東海道の重要な渡しである。最初は橋があったが、一度流された後は、渡し船で渡ったという。江戸時代でも、交通量は、日本でも有数であっただろうに、ご苦労なことだ。
11 川沿いを走る京急大師線 12 六郷の渡し解説版
13 六郷橋 14 六郷橋を振り返る
15 京急・JR鉄橋を望む 16 京急多摩川鉄橋
鉄橋がみえた。ということはこの左側は、川崎駅の繁華街である。しかし、川沿いに歩いていると、なぜかタイムスリップしたように、不思議とのんびりとした雰囲気で、喧噪を感じさせない。地図では、多摩川はここで大きくカーブしている。
17 京急とJRの鉄橋の間から大田区を望む 18 JR鉄橋
鉄橋のすぐ上流には、立派な?ブルーテントがあった。家財道具も結構豊富だ。階段のほとんどを我が物顔に占領している。それにしても、せっかく整備した川沿いの市民の憩いの場所をここまで堂々と不法占拠させても良いものだろうか。ここは、川崎駅からとても近い距離にあるはずなのに、こんな風景が見られるとは。多摩川を渡り川崎に入ってくる電車からも見えるであろう目立つ場所だけに、気になった。
19 ホームレスのテント 20 幸町付近
ちょっと前までは、スラム街のようであった川沿いは、きれいに整備されて、マンションが建ち並んでいた。
21 河畔の歩道 22 川沿いのマンション
このあたりの河川敷は広々としていて、競馬の練習場やゴルフ場などに利用されている。
23 JR鉄橋を振り返る 24 競馬練習場
25 東京と神奈川を結ぶライフライン 26 占有掲示版
やがて多摩川大橋を過ぎる。
27 多摩川大橋 その1 28 多摩川大橋 その2
29 河川敷のゴルフ場 30 河川敷
31 ゴルフ場脇の歩道 32 ガス橋
ガス橋とは単刀直入な、珍しい名前である。名称は東京ガスが鶴見製造所で製造した大量のガスを東京に供給するために作られたことに由来するらしい。対岸には、キヤノンの本社がある。大企業なのに、本社が都心にないのが不思議だ。対岸のビル群を、夕日がオレンジ色に照らしている。なぜか現実離れした、哀愁を誘う風景である。
33 ガス橋と対岸のビル群 34 キヤノン本社
35 川沿いのマンションを照らす夕日
今日もずいぶん歩いた。疲れたが、何とか鉄道の駅までたどり着かなければならない。あたりは、もう暗くなりかけている。
36 多摩川緑地 37 武蔵小杉方面のビル群
38 鉄橋を渡る東海道新幹線 39 横須賀線の列車
やっと丸子橋が見えてきた。新丸子から電車に乗っても良いが、どうしても丸子橋を渡って東京に足を踏み入れたくなった。
40 丸子橋 41 丸子橋歩道
42 丸子橋から下流を望む 43 都県境
東京側は、浅間神社があり、以外と静かな雰囲気だ。神社には、まだ初詣客がいる。きれいだが、どこかよそよそしい、多摩川駅にたどり着き、東急東横線に乗り、横浜方面へ帰宅の途についた。
44 浅間神社 45 多摩川駅
今日のコースは、恐怖の海底トンネルを通って、埋め立て地へ行き、戻って多摩川の河口で飛行機を見て、大師橋での突然の新規プロジェクト立ち上げ(の思いつき)、多摩川の川崎市側を遡上と、非常にバラエティに富んだ、エキサイティングな旅であった。京浜工業地帯の中心部である埋め立て地と多摩川を十分堪能できた。これからはいよいよ海岸線に別れを告げ、多摩川沿いに県境を北上することになる。
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